本文へスキップ
NEWGPT Image 2.6 Flare / Sunburst が登場:GIF アニメ・SVG 出力、公式価格の 25% オフモデルを見る
HopBase
← ブログに戻る

社員への LLM API キー配布と管理:部門別クォータ設定 | HopBase

社員に LLM の API キーを配るいちばん確実な方法は、1 本のキーを全社で共有しないことです。社員ごとにメンバーアカウントを作り、本人のメールアドレスでログインしてキーを自分で発行してもらいます。メンバーは部門に所属させ、「キー → メンバー → 部門」の 3 段階で上限を設定し、毎月決まった締め日に一斉リセットします。HopBase のコンソールでは、利用料はすべて企業残高から引き落とされ、メンバーと部門に紐づきます。使用量ページでは部門で絞り込んで CSV を書き出せるので、経理がそのまま部門別に配賦できます。以下、手順・ロールごとの権限・キーを「人」に配るか「サービス」に配るかを順に説明します。

共有キーが破綻する理由

共有キーの問題はコストではありません。次の 3 つができなくなることです。

  • 誰が使ったか分からない:請求は合計額だけで、人や部門に配賦できない;
  • 上限をかけられない:暴走したスクリプト 1 本で月の予算を使い切る;
  • 回収できない:退職や漏えいのたびにキーを丸ごと無効化し、全業務が止まる。

「メンバー+部門+複数のキー」に分ければ、3 つとも解決できます。

ステップ 1:組織構成を決める

操作を始める前に、次の 3 点を書き出します。

  1. どの部門があるか(開発、データ、マーケティング、サポートなど)、各部門の責任者は誰か。
  2. 部門ごと・人ごとに月いくら(米ドル)使う見込みか。
  3. 特定の個人に属さないサービス(サポートボット、夜間バッチ、CI テスト)はあるか。

3 点目の答えで、どのキーをメンバーに紐づけ、どのキーを部門に直接紐づけるかが決まります。

ステップ 2:部門を作り、締め日を設定する

  1. コンソールの「チーム管理 → 部門」で部門を 1 つずつ追加します。
  2. 部門クォータ(米ドル、当期の利用上限)を入力します。これは上限であり、残高から先に差し引かれるわけではありません。空欄なら上限なしです。部門内のメンバーとキーはこのクォータを共有します。
  3. 毎月の締め日(1〜28 日)を設定します。部門とメンバーの月次クォータはこの日に一斉リセットされます。締め日の変更は次の締め日から有効で、当期が途中でリセットされることはありません。

月次決算の当日か前日に合わせておくと、1 期分の使用量が 1 回の決算期間とそのまま対応します。

ステップ 3:メンバーを追加してクォータを割り当てる

  1. 「チーム管理 → メンバー → メンバーを追加」で、名前・ログイン用メールアドレス・初期パスワードを入力します。メンバーはこれでログインし、ログイン後にパスワードを変更できます。
  2. 所属部門を選びます。メンバーの利用は部門クォータにも計上されます。
  3. メンバークォータ(米ドル、必須)を入力し、「毎月リセット」か「一回限りの総額」を選びます。そのメンバーのすべてのキーとワークベンチの利用がこのクォータを共有します。
  4. 利用可能グループにチェックを入れ、使えるモデルプランを絞ります。何もチェックしなければ企業の全グループを引き継ぎます。

メンバーはログイン後、自分でキーを発行し、ワークベンチと AI Chat を使えます。価格や割引をメンバーに見せたくない場合は、メンバー向けの価格表示をオフにできます。その場合も利用可能なリソース・使用量・クォータ・残高は通常どおり表示されます。

注意点が 1 つあります。同じ部門でメンバークォータの合計が部門クォータを超える場合は、先に使った人が優先です。部門クォータを使い切ると、個人クォータが残っているメンバーのリクエストも拒否されます。クォータ不足のリクエストは処理前に HTTP 402 insufficient_quota で拒否され、課金されません。詳しくはエラーコードのドキュメントを参照してください。

ステップ 4:部門責任者と企業管理者を指名する

企業オーナー 1 人で数十人を管理するのは大変です。次の 2 つのロールで分担します。

  • 部門責任者:部門の設定で指名します。自部門とそのメンバーのクォータアラートを受け取り、自部門のメンバーを管理できます(追加・編集・削除、クォータ調整、停止、グループ変更)。部門クォータ・締め日・責任者自体は変更できません。
  • 企業管理者:企業オーナーが付与します。チーム・部門・キー・使用量をオーナーと同等に管理でき、費用は引き続き企業残高から引き落とされます。情報システム部門や基盤チームのリーダーに向いています。

ロール別にできること

操作企業オーナー企業管理者部門責任者メンバー
メンバーの追加・編集・削除・停止全社全社自部門のみ—
メンバークォータと利用可能グループの変更全社全社自部門のみ—
部門の作成・変更・削除、部門クォータと責任者の設定可可不可—
締め日の設定可可不可—
自部門とメンバーのクォータアラート受信——可—
自分のキー発行、ワークベンチと AI Chat の利用可可可可(メンバークォータの範囲内)

ステップ 5:キーは「人」に配るか「サービス」に配るか

キーはメンバーに紐づけることも、メンバーに紐づけず部門に直接紐づけることもできます。目安は次のとおりです。

用途紐づけ先推奨設定
個人の開発、Claude Code や Cursor などのコーディングツールメンバー(本人が発行)メンバークォータで制限;退職時はメンバーと一緒に停止
本番サービス(サポートボット、社内アプリ)メンバーなし、部門に直接キー単位のクォータ・同時実行数・IP リスト;1 サービス 1 キー
バッチ処理、CI テストメンバーなし、部門に直接有効期限と小さめのクォータで自動的に止まるように

メンバーに紐づくキーはメンバーの所属部門に従い、メンバーなしのキーは紐づけた部門のクォータに計上されます。キーごとに次を設定できます。

  • グループ:1 本のキーに 1〜10 個のグループを含められ、そのグループのモデルだけを呼び出せます。GET /v1/models でそのキーが使えるモデルを確認できます(モデル一覧のドキュメント);
  • クォータ・有効期限・IP リスト・同時実行数:有効期限を空欄にすると無期限;
  • 無効化・失効:いつでも可能で、ほかのキーには影響しません。

各キーには作成者が表示され、サーバー側には一方向ハッシュのみが保存されます。OpenAI 互換の Base URL は https://api.hop-base.com/v1、例のキーは sk-your-key と表記します。

ステップ 6:部門別の利用額を確認し、書き出す

  1. 「使用量」ページを開き、日付・キー・メンバー・部門・キー作成者で絞り込みます。
  2. 「CSV をエクスポート」をクリックします。1 ファイル最大 5 万行・400 日分。列は時刻、モデル、使用量、公式通貨、公式コスト、割引、為替レート、実際の請求額、備考です。
  3. 各行は検算できます:公式コスト × 割引 ÷ 為替レート = 実際の請求額。失敗したリクエストは課金されません。

さらに、「利用可能残高」に対して複数段階のアラートしきい値を設定しておくと、下回ったときにメールとサイト内通知が届き、月の途中で残高が尽きるのを防げます。配賦の詳しい方法はLLM API 使用量の照合と部門別配賦、キー漏えいと退職者対応はAPI キー漏えい・退職時回収の手順書を参照してください。

組織変更、メンバー変更、クォータと権限の変更、キー操作はすべて監査ログに記録され、日時と対象で検索できます。銀行振込、請求書、企業向け精算については HopBase チーム(sales@hop-base.com)までお問い合わせください。

HopBase に登録して最初の部門を作る

よくある質問

社員に API キーを配るとき、社員側でアカウント登録は必要ですか?

不要です。企業オーナーか企業管理者が「チーム管理」でメンバーを追加し、ログイン用メールアドレスと初期パスワードを設定するだけです。メンバーはログイン後に自分でキーを発行し、利用料は企業残高から引き落とされ、そのメンバーと所属部門に計上されます。

メンバークォータの合計が部門クォータを超えたらどうなりますか?

先に使った人が優先です。部門クォータを使い切ると、その部門のすべてのメンバーとキーのリクエストが処理前に HTTP 402 insufficient_quota で拒否されます。次の締め日のリセットか、オーナーによる部門クォータの引き上げまで続きます。

AI の使用量を部門別に集計するには?

使用量ページで部門を絞り込み、CSV を書き出します。各行に公式コスト・割引・為替レート・実際の請求額が入っているので検算できます。メンバーに紐づくキーはメンバーの所属部門に、メンバーなしのキーは紐づけた部門に計上されます。